スマートフォンのカメラが起動しない|原因と対処法を紹介

  • PC 修理・ネット回線 トラブル/スマホ 修理
スマートフォンのカメラが起動しない|原因と対処法を紹介

スマートフォンを電話やウェブページの閲覧だけでなく、大切な思い出を残すカメラとして使用される方も多いでしょう。しかし、スマートフォンでの写真撮影の際に突然の不具合が発生し困惑することもあります。

今回は、スマートフォンのカメラが起動しない原因や、解決をサポートする対処法についてくわしく説明します。突然の不具合に慌てず、落ち着いて対応してみてください。

スマートフォンのカメラが起動しない原因

iPhoneやAndroidなど、スマートフォンのカメラが起動しない場合、アプリ・ソフトウェアのエラーや本体内部の損傷が考えられます。カメラが起動しなくても慌てずに、まずは原因を探ってみましょう。

ここでは、スマートフォンのカメラが起動しない主な3つの原因について紹介します。

※商標「iPhone」は、Apple Inc.がアイホン株式会社の許諾を受けて使用しています。
※Androidは、Google LLCの商標または登録商標です

カメラアプリのエラーが原因

スマートフォンのカメラが起動しない原因の1つとして、カメラアプリにエラーが発生していることが考えられます。スマートフォンのカメラは専用アプリを起動することで作動するため、アプリそのものにエラーが発生してしまうとカメラを使うことはできません。

カメラアプリのエラーが発生する原因には、以下のものがあります。

  • 端末のメモリがいっぱいになっている
  • 二次元バーコードリーダーなどのカメラを使用する別のアプリが干渉している
  • カメラアプリにバグが発生している

カメラが起動しないからといって慌てず、まずは端末のメモリや開いているアプリの状況を確認してみましょう。これらの原因を解消することで、カメラが復活する可能性が高まります。

OS・ソフトウェアの不具合

スマートフォンのカメラが起動しない場合、OS・ソフトウェアが新しいバージョンになっているかを確認してみましょう。iPhone・Androidの基本的なソフトウェアである「OS」が更新されていないと、カメラアプリが正常に作動しない場合があります。

また、最近ではさまざまな機能を持ったサードパーティ製(非純正)のカメラアプリを使用している人も多いです。このようなサードパーティ製のカメラアプリが不具合を起こしている場合は、アプリ自体のバージョンが古いことが考えられます。

スマートフォンのOSとアプリのバージョンがどちらも最新であるか確認してみましょう。

具体的な方法については後ほどくわしく解説します。

ハードウェアの故障

スマートフォン本体の故障が影響し、カメラに不具合が生じているケースもあります。原因がソフトウェアでない場合、本体の初期不良や、カメラレンズ・基盤など、本体内部の部品が損傷している場合が多いです。

「スマートフォンを落としてしまった」など、何らかの衝撃を受けた可能性でカメラが使えなくなっている場合は、ハードウェアの故障が考えられるでしょう。

ハードウェアの中でも、カメラモジュールの損傷が不具合の原因となっている可能性もあります。本体を軽く動かしてみて「カシャカシャ」と中から音がしたり、カメラを起動した際に異音がしたりする場合には、カメラモジュールの故障を疑ってみてください。

カメラの不具合の原因がハードウェアの故障である場合は、自力での修復が難しいケースが多いため、修理業者に依頼するのがおすすめです。

起動しないカメラを修復するための対処法

スマートフォンのカメラが起動しなくなった場合、まずは慌てずに自分でできる対処法を試してみましょう。起動しないカメラを修復するための対処法には、以下のものがあります。

  • スマートフォンを再起動する
  • OSやカメラアプリを最新にする
  • 不要なデータやキャッシュを削除する
  • SIMカードやSDカードの抜き差し
  • セーフモードでの起動を試す
  • バッテリーをフル充電にする

それぞれの対処法について、くわしく紹介します。

スマートフォンを再起動する

前回の再起動から時間が経っている場合、データの蓄積によってメモリ容量が圧迫することがあります。これはスマートフォンの動作が不安定となる原因になるため、まずは再起動を試してみましょう。

iPhone・Android別に、再起動の方法を紹介します。

・iPhone【ホームボタンがない場合】

  1. いずれか片方の音量調節ボタンとサイドボタンを長押しする。
  2. 電源オフスライダが表示されたらドラッグし、電源が切れるまで待つ
  3. サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで長押しする

・iPhone【ホームボタンがある場合】

  1. サイドボタンを電源オフスライダが表示されるまで長押しする
  2. スライダをドラッグし、電源が切れるまで待つ
  3. サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで長押しする

・Android

  1. 電源ボタンを長押しする
  2. メニューが表示されたら、「電源を切る」または「再起動」をタップする
  3. 電源を切った場合は、再度電源を入れ直す

たいていは、端末を再起動させることで正常な状態に回復します。まずは、スマートフォンの再起動を試し、カメラアプリの状況を確認してみてください。

OSやカメラアプリを最新にする

前述のとおり、OSやカメラアプリのバージョンが最新であるかを確認することも重要です。OSのバージョンに関しては、以下の方法で確認できます。

  • iPhoneの場合:「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」
  • Androidの場合:「設定」>「システムとアップデート」

また、サードパーティ製のカメラアプリを使用している場合は、そのバージョンも確認してみるのも手です。

OS・カメラアプリ両方、もしくはどちらかが古いバージョンである場合、アップデートを試してみましょう。システム同士の互換性による不具合を解消できる可能性があります。

不要なデータやキャッシュを削除する

スマートフォンのストレージに空きがない場合、不要なデータやキャッシュを削除してみましょう。空き容量を確保することで、スマートフォン自体の動作はもちろん、カメラアプリの不具合解消にもつながります。

ストレージが少ない場合は、不要なアプリを削除したり、写真をクラウドサービスに保存したりすると空き容量を増やせます。

Androidの場合、カメラアプリのキャッシュを削除するのも効果的です。「設定」>「アプリ」>「カメラ」>「キャッシュを削除」をタップすることで削除できます。Androidの機種によって表記が違う場合もありますが、基本的な手順は同じであるため試してみてください。

SIMカードやSDカードの抜き差し

Androidスマートフォンを使用している人の中には、写真をSDカードに保存している人も多いでしょう。SDカードの接触不良や故障などが原因で、カメラアプリに不具合を来している場合もあります。

挿入する向きが誤っている可能性も考えられるため、一度SDカードを入れるトレイを引き出し、再度入れ直すことを試してみてください。

Androidスマートフォンの多くは、SDカードとSIMカードを入れるトレイが同じです。念のため、SIMカードも入れ直してみることをおすすめします。

セーフモードでの起動を試す

Androidスマートフォンには、セーフモードと呼ばれる機能があります。セーフモードとは、Androidスマートフォンを一時的に初期状態にし、購入時と同じ状態にする機能です。初期設定のアプリのみ起動させることができるため、不具合の原因がカメラアプリかどうかを確認するのに役立ちます。

セーフモードで不具合が解消される場合は、購入後にインストールしたカメラアプリが原因の可能性が高いです。アプリを削除した上で、カメラの状態を確認してみましょう。

ただし、セーフモードで起動すると、スマートフォン内のデータが消えてしまう可能性もあります。試す前に、データのバックアップをとっておくことが大切です。

一方、iPhoneにセーフモードは搭載されていません。その代わりに、初期化を行うことでカメラが使用できるようになる可能性があります。iPhoneを初期化する場合でも、バックアップを忘れずにとっておきましょう。

バッテリーをフル充電にする

バッテリーの充電が十分でないと、カメラアプリが正常に動かない場合があります。特に残量が10%を切っている場合、起動や撮影に問題が生じる可能性も少なくありません。一度バッテリー残量を確認し、少ないようであればフル充電を行ってみてください。

充電が完了したら、再度カメラアプリが正常に起動するか確認してみましょう。

改善しない場合の対処法

先ほど紹介した6つの対処法を試しても改善が見られない場合は、対処法を試しても改善しない場合は、スマートフォン本体が故障している可能性があります。無理に自分で直そうとせず、メーカーやスマートフォン修理専門店に修理を依頼してみましょう。

ただし、メーカーとスマートフォン修理専門店には修理方法や金額などに違いがあります。

両者の違いを理解した上で、自分に合った修理方法を選んでみましょう。ここでは、各修理方法の違いを紹介します。

メーカーに修理を依頼する

メーカーでの修理は、iPhoneの場合はApple StoreやApple正規サービスプロバイダ、Androidの場合はGoogleやSAMSUNGなど、スマートフォン本体の各メーカーへの依頼が一般的です。購入したときに保証に入っていれば、無償または保証内料金で修理を受けられます。

これら各メーカーは、正規修理店であるため、安心して修理を依頼できるのもメリットです。店舗への持ち込みだけでなく、配送修理に対応している場合も多いため、忙しい人でも修理を依頼しやすいでしょう。

ただし、保証に入っていない場合や修理内容によっては高額になるケースも考えられます。修理を依頼する前に、メーカーに問い合わせしてみるのがおすすめです。また、初期化を行ってから修理を進める場合がほとんどのため、バックアップを取ることを忘れずに行ってください。

スマートフォン修理専門店に修理を依頼する

保証に入っていない場合は、スマートフォン修理専門店に修理を依頼するのがおすすめです。メリットには、比較的安価・短時間で修理ができるほか、街中や駅に店舗を構えていることが多いため、すぐに依頼できることが挙げられます。即日修理が可能な店舗もあるため、仕事や生活への影響も少ないでしょう。

故障の程度にもよりますが、データに触れることは少なく基本的には初期化を伴いません。ただ、スマートフォン修理専門店に依頼する場合でも、念のため、データのバックアップを取っておいたり、IDやパスワードを控えておいたりすることをおすすめします。

まとめ

今回は、スマートフォンのカメラが起動しない場合の原因や対処法について紹介しました。スマートフォンのカメラが起動しない原因は、アプリ自体がエラーを起こしていたり、本体内部の部品が損傷していたりとさまざまです。

紹介した対処法を試した上で、それでもうまく起動しない場合は、各修理業者への依頼を検討してみてください。

執筆年月日:2024年10月

記事一覧に戻る