Macの修理のおすすめは?修理店ごとの特徴や注意点を解説

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Macの修理のおすすめは?修理店ごとの特徴や注意点を解説

Mac(iMac、MacBook)の不具合や故障に、慌ててしまう方は多いでしょう。また、どこへ修理に出せばよいか、どのような対処が適切かと悩むこともあります。この記事では、修理先の選び方や、正規修理と非正規修理の違い、修理に出す前に確認すべきポイントなどについて詳しく解説します。Macの故障にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

※Macは、米国その他の国や地域で登録されたApple Inc.の商標です。

Mac修理の主な選択肢

Mac修理の依頼方法には、以下の4つが挙げられます。

  1. Apple公式ストアでの修理
  2. Appleリペアセンターへの配送修理
  3. Apple正規サービスプロバイダでの修理
  4. 街の修理ショップでの修理

ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説します。

Apple公式ストアでの修理

Apple公式ストアは、Appleの直営販売店である「Apple Store」のことです。国内には東京都内5店舗と神奈川県、京都府、大阪府、愛知県、福岡県に各1店舗ずつ展開しています。

Macの修理をApple Storeに依頼する場合は、事前の来店予約が必要です。Apple公式サイトの「サポート」ページで必須事項を入力すると、事前予約に進むことができます。修理完了までには、店舗にMacを預けた後、おおよそ3~7日を要するのが一般的です。

Appleリペアセンターへの配送修理

Appleリペアセンターへの配送修理も、方法のひとつです。近くにApple Storeがない方や、お店に出向く時間がない方に適した方法といえます。

修理を依頼するには、電話またはオンラインで問合せをします。修理を依頼すると、Apple指定の配送業者が集荷に来てくれるため、非常に手軽です。梱包を自身で行う必要がある場合は、Mac本体が配送中に破損しないよう、緩衝材などで十分に保護しましょう。

修理完了までには通常5~7日程度かかりますが、配送日を含めると1週間以上を要する場合もあります。

Apple正規サービスプロバイダでの修理

Apple正規サービスプロバイダは、Apple公認の修理業者で、全国各地に店舗があります。そのため、Apple Storeに行かなくても同等のサービスを受けられるのが特徴です。

修理の依頼方法は、Apple公式サイト「サポート」ページの「Appleの修理」から必要事項を入力し、Apple正規サービスプロバイダの店舗を選びます。店舗によってはすぐに予約できないこともあるため、急ぎの場合は事前予約をしておくと安心です。

街の修理ショップでの修理

街の修理ショップでも、Macの修理サービスを受けることが可能です。街の修理ショップは非正規修理ショップを指し、全国各地に展開しています。

そのため、近場で依頼できるのがメリットです。また、Apple正規サービスプロバイダと比べて、待ち時間が短い利点もあります。

ただし、非正規修理ショップにはいくつかの注意点もあります。Appleの正規修理と非正規修理の違いを理解したうえで、どの方法で修理するかを決めましょう。

Appleの正規修理と非正規修理の違い

Mac修理の主な選択肢4つを紹介しました。では、Appleの正規修理と非正規修理にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、それぞれの特徴や修理費について、詳しく解説します。修理先に迷う方は、ぜひ参考にしてください。

正規修理の特徴

正規修理には以下の特徴が挙げられます。

  • Appleからトレーニングを受けた技術者が対応する
  • Apple公式のマニュアルに基づいて修理する
  • 純正パーツを使用する
  • 修理費が非正規修理よりも高め
  • Appleの保証対象となる場合がある

正規修理の技術者は、Appleの修理トレーニングを受けています。公式マニュアルに沿って作業をすることからも、正確な故障診断と修理が期待できるでしょう。

また、純正パーツを使用するため、修理後も安心してMacを使い続けられます。ただし、質の高い修理を行うがゆえに、非正規修理と比べて修理費は高い傾向です。

「修理費が気になるけれど、正規修理に依頼したい」という方は、Macの購入時に保証に加入しておくと安心です。Macには2種類の保証サービスがあります。

保証サービスの名称

保証内容

保証期間

加入料金

ハードウェア製品限定保証

製造上の不具合への保証

Macの購入日から1年間

無料

AppleCare+ for Mac

一定金額での修理依頼など

支払日から3年間に延長

有料

AppleCare+ for Macは、Macを購入してから30日以内に加入する必要があります。期日を過ぎると加入できないため、注意してください。

非正規修理の特徴 

次に、非正規修理の特徴を解説します。

  • 正規修理よりも費用が安い場合がある
  • 各業者による方法と部品で修理をする
  • 即日対応なケースもある
  • Macの正規修理が受けられなくなる
  • 優良な店舗を選ぶ必要がある

非正規修理の大きな特徴は、正規修理よりも費用が安い場合があることです。各業者による方法で修理を行い、非純正の部品を使用することで、リーズナブルな提供の実現を図っています。

そのため、費用面を重視したい方に向いている依頼方法といえるでしょう。また、依頼内容によっては即日対応が可能なケースもあり、急ぎの方にも便利です。

ただし、Macの非正規修理を一度でも利用すると、その後は正規修理を受けられなくなります。前述のとおり、非純正の部品を使用するためです。

Appleのハードウェア製品限定保証期間が残っている方や、今後も正規修理を利用したい方は、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダを利用しましょう。

また、非正規修理を選ぶ場合は、優良な業者を見極める必要があります。非正規修理の中には不当な金額を請求したり、個人情報を流出させたりする店舗も存在するためです。信頼できる修理店選びのポイントは、後ほど詳しく解説します。

Macを修理に出す前に確認すべきポイント

突然発生するMacの不具合に、混乱してしまう方は多いでしょう。しかし、計画なしに修理を依頼することは、おすすめできません。Macを修理に出す前に、以下のポイントをおさえておくことで、効率的な修理が期待できます。

Apple公式サイトでのサポートを確認

Macに不具合が発生したとき、まずはApple公式サイトでサポート情報を確認してみましょう。公式サイトにはさまざまなサポート情報が提供されており、自身で対処することも可能です。

Apple公式サイトの検索画面に、症状やエラーメッセージを入力すると、対処法を見つけることができます。

ただし、場合によっては自身で解決できないこともあります。無理をして故障が重症化しないように、難しいと感じたら早めに修理店に相談しましょう。

来店予約を行う

Macの故障は1日でも早く回復させたいものです。スムーズな修理サービスを受けるためには、来店予約を行うことをおすすめします。

正規修理のApple StoreやApple正規サービスプロバイダは混雑している場合が多いです。そのため、修理を依頼するまでの待ち時間が長くなることもあります。

また、非正規修理の店舗でも、人気店では依頼が立て込むことがあります。電話やホームページで問合せのうえ、来店予約ができる場合は申し込みをしておきましょう。

Macの症状について整理

Macの不具合について、事前に症状を整理しておくと、より的確な故障診断を受けることができます。口頭での説明は伝え忘れが起こりがちです。Macの状態や不具合が発生した状況を具体的に記録しておきましょう。

整理するポイント

記録する内容

発生時について

いつ不具合が発生したか、どのような状態だったか など

具体的な症状

電源が突然落ちる、画面がフリーズする、スリープから復帰しない など

頻度

どのくらいの頻度で症状が発生するか など

データバックアップ

理前にバックアップをとることは、データの消失を防ぐためにとても重要です。修理の内容によってはデバイスを初期化する必要があり、データが消えてしまう可能性があります。

一度失われたデータはほとんどの場合、復旧することができません。データ復旧業者に依頼すると、追加の費用がかかってしまいます。

そのため、普段からMacに標準搭載されている「Time Machine」などのバックアップ機能を活用しておくと、いざというときに安心です。

信頼できる修理店選びのポイント

前述のとおり、非正規の修理店を選ぶ場合は、信頼できる店舗を見極める必要があります。店舗選びに迷った際は、以下のポイントを確認してみてください。

  • 修理費が明確である
  • 見積り内容が詳細である
  • セキュリティ管理がしっかりしている
  • 口コミによい評判が多い
  • 修理後の保証がある

信頼できる修理店の大きな特徴は、基本的な修理費や見積りなど、金額を明確に提示している点です。

また、追加料金が発生する場合でも、修理前に依頼者へしっかりと説明します。修理完了後に高額な追加料金を請求されるトラブルもあるため、店舗選びは慎重に行いましょう。

Macの故障事例

最後に、Macのよくある故障事例を紹介します。トラブルの事前把握は原因を特定しやすくし、迅速な初期対応を可能にします。また、修理店に落ち着いて依頼できるでしょう。ここでは、不具合に多い3つの事例について解説します。

電源・バッテリーの不具合

以下のような状態のときには、電源・バッテリーの不具合が起きている可能性があります。

  • バッテリー交換修理のアラートが出る
  • 充電器のLEDが点灯しない

自身でできる対処には「バッテリーリフレッシュ」があります。バッテリーの満充電後、残量を1桁まで放電し、再び満充電する方法です。この方法でも解決しない場合は、バッテリーの故障や劣化が考えられるため、修理を依頼しましょう。

データが読み込めない

Macで外付けハードディスクのデータが読み込めない場合は、接続や電源の問題、外付けハードディスク本体の故障などが考えられます。まずは、USBケーブルやポートの接続不良がないか、電源ケーブルが正しく接続されているかなどを確認してみましょう。

ただし、無理な接続確認は、外付けハードディスク内のデータを失う原因になりかねません。自身での対処が無理だと判断した場合は、修理店に依頼するのがおすすめです。

ビープ音が鳴り続ける

電源を入れた後に「ピー!」という音が鳴り続けるときは、メモリや基盤が故障している可能性があります。

この場合は、SMC(システム管理コントローラー)をリセットしてみましょう。SMCは電源やセンサー、バックライトなどを管理する機能です。リセットを行っても音が鳴り続ける場合は、プロに修理を依頼してみてください。

まとめ

Macの修理先選びや、正規修理と非正規修理の違いなどを解説しました。修理先はさまざまありますが、自身の優先する条件や保証期間を考慮して選択する必要があります。

また、正規修理と非正規修理の、それぞれの特徴を理解したうえでの判断も重要です。もし、自身での復旧が難しいと感じるときには、故障が深刻化する前に、Mac修理のプロに相談しましょう。

執筆年月日:2024年10月

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