iPhoneの電源が入らない・充電もできないときの対処法

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iPhoneの電源が入らない・充電もできないときの対処法

iPhoneの電源が入らない、充電もできないといった不具合にお困りではありませんか。まずは原因を確認し、いくつかの対処法を試してみましょう。この記事では、電源や充電のトラブルで考えられる原因と対処法、いざというときの修理先などについて、詳しく解説します。改善のための参考にしてください。

※iPhoneは、Apple Inc.がアイホン株式会社の許諾を受けて使用している商標または登録商標です。

iPhoneの電源が入らない・充電もできない原因

iPhoneの電源が入らない、充電もできないといった問題には、いくつかの原因が考えられます。自身で改善できる場合もあれば、修理を依頼しなければ改善されないケースもあるため、まずは不具合の原因を探ってみましょう。

【iPhoneの電源・充電の不具合時に考えられる原因】

  • iPhoneの物理的な故障
  • iOSの問題
  • 充電器の故障

※iOSは、Apple Inc.のOS名称です。IOSは、Cisco Systems,Inc.またはその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標であり、ライセンス許諾を受けて使用されています。

iPhoneの物理的な故障

電源や充電に不具合が起きた際は、iPhoneの物理的な故障、特にバッテリーの劣化が考えられます。

iPhoneのバッテリーにはリチウムイオン技術が採用されており、速い充電と長寿命が特徴です。ただし、経年劣化や使用状況によっては、性能が低下することがあります。

バッテリーの劣化が進むと、iPhoneが使用できなくなるだけでなく、重大な事故につながるリスクもあります。電源が入らない・充電ができないといった症状が頻繁に起こる場合は、早めに修理や交換を依頼しましょう。

参考:iPhone のバッテリーとパフォーマンス |Apple サポート (日本)

※Appleは、米国その他の国で登録されたApple Inc.の商標です。

iOSの問題

バッテリーの状態が正常である場合、次に考えられる原因は、iOSの不具合です。iOSとは、iPhoneを操作するための基本的なソフトウェアを指します。

iPhoneの新機能やセキュリティを維持するためには、iOSの定期的なアップデートが欠かせません。このアップデートは「ソフトウェア・アップデート」として提供され、Wi-Fi環境で実行されます。

アップデート中にWi-Fiが切断されると、ソフトウェアが正常に更新されず、電源が入らないなどのトラブルが発生することもあります。

※Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。

充電器の故障

iPhone本体に問題がない場合は、充電器やケーブルの状態を確認してみましょう。ケーブルが断線していたり、コネクタが損傷していたりすると、充電ができなくなります。

一般的に、充電機器は自身での修理が困難です。損傷を見つけた場合は、充電機器を買い替えることで問題が改善するでしょう。

iPhoneの電源が入らない・充電もできない場合の対処法

iPhoneの電源が入らない・充電ができないといった問題の原因を特定したら、次に、改善に向けた対処法を試してみてください。ここでは、以下の対処法を紹介します。

  • iPhoneの再起動
  • 充電口の掃除
  • iOSのアップデート
  • iPhoneを涼しい場所に移し冷やす
  • スマートフォンカバーを外して充電できるか確認する
  • iPhoneの初期化
  • 修理に出す

iPhoneの再起動

iPhoneを再起動することで、一時的な不具合が改善されるケースがあります。電源が入らない・充電もできないといった事態が発生した場合は、再起動を試してみてください。

まったく電源が入らない状態のときは、強制的に再起動することも可能です。

【iPhoneを強制的に再起動する手順】

  1. 「音量を上げるボタン」を押し、素早く放す
  2. 「音量を下げるボタン」を押し、素早く放す
  3. 「サイドボタン」を押し続ける
  4. Appleロゴが表示されたら「サイドボタン」を放す

ただし、電源や充電の問題が頻発するときは、修理に出すことも検討しましょう。

充電口の掃除

iPhoneをさまざまな場所に持ち運ぶ人は多いでしょう。そのため、iPhoneの充電口にはごみや埃が溜まりやすくなります。この状態を放置していると、やがてごみなどが蓄積し、接触不良を起こしかねません。

充電口を掃除すると、不具合が改善されることは多くあります。しばらく掃除していない場合は、充電口をきれいにしてみてください。その際には、柔らかく糸くずの出ない布などを使用し、やさしく拭き取ると良いでしょう。

iOSのアップデート

前述のとおり、iOSは定期的にアップデートする必要があります。iOSのバージョンが古いと、電源や充電の問題が改善されないこともあるためです。iOSが古い場合は、電源が入ったタイミングで最新版にアップデートすることをおすすめします。

【iOSをアップデートする方法】

  1. iCloudやコンピュータを使い、デバイスをバックアップしておく
  2. デバイスを電源に接続し、Wi-Fi環境でインターネットに接続する
  3. 「設定」>「一般」の順に選択、「ソフトウェアアップデート」をタップする
  4. 「今すぐインストール」をタップする
    または、「ダウンロードしてインストール」をタップ後、アップデートをダウンロードする
  5. パスコードを入力し、「今すぐインストール」をタップする

参考:iPhone や iPad をアップデートする|Apple サポート(日本)

※iCloudは、米国その他の国や地域で登録されたApple Inc.のサービスマークです。

※iPadは、米国その他の国で登録されたApple Inc.の商標です。

iPhoneを涼しい場所に移し冷やす

電源が入らない・充電もできないといった状態のときには、iPhone本体が熱を帯びているかもチェックしてみてください。iPhoneを高温の環境で長時間使用すると、本体内部が高温になる場合があります。使用年数が長いiPhoneも熱を帯びやすいです。

iPhoneが熱くなっているときは、涼しい場所に移し冷やすと、ある程度の熱が放出されます。ただし、頻繁に熱をもつ場合には、修理を依頼することも検討しましょう。

参考:iPhone や iPad が高温または低温になりすぎた場合|Apple サポート(日本)

スマートフォンカバーを外して充電できるか確認する

iPhoneに対応したスマートフォンカバーは多く販売されており、厚みのあるものやリング付きなど、好みに合わせて使用する人も少なくありません。

しかし、ワイヤレス充電がうまくいかない原因のひとつに、スマートフォンカバーとの相性が考えられます。ワイヤレス充電に不具合が発生した場合は、一度スマートフォンカバーを外して充電を試してみましょう。

カバーを外すと充電ができる場合は、毎回カバーを外して充電するか、ワイヤレス充電対応のカバーに買い替えるのがおすすめです。

iPhoneの初期化

ここまで紹介したすべての方法を試しても不具合が改善されないときは、iPhoneを初期化してみてください。

初期化とは、iPhoneを工場出荷時の状態に戻すことをいいます。この作業で重要なのは、必ずデバイスのバックアップをとっておくことですiPhoneを初期化すると、データがすべて消去されるため、忘れずに行いましょう。

参考:iPhone、iPad、iPod touch を初期化する(工場出荷時の設定に戻す)方法|Apple サポート(日本)

※iPod touchは、米国その他の国で登録されたApple Inc.の商標です。

修理に出す

iPhoneを初期化しても改善されない場合は、本体が故障している可能性が高いです。故障を放置しておくと、電源や充電の不具合だけでなく、すべての機能が使えなくなる可能性もあります。

iPhone本体の故障を自身で直すのは難しいため、早めに修理を依頼しましょう。修理先には、Apple Storeやキャリアショップ、街の修理店などがあり、それぞれの特徴については後ほど詳しく解説します。

※Apple Storeは、米国その他の国や地域で登録されたApple Inc.のサービスマークです。

iPhoneの充電時の注意点

iPhoneが充電できない・充電マークが出ないときの原因には、本体や充電機器の不具合が挙げられますが、日頃の使い方がiPhoneの寿命を縮めている可能性もあります。

ここでは、iPhoneの充電時に注意すべきポイントを解説します。トラブルを防ぎ、長く使い続けるための参考にしてください。

低温・高温すぎる環境での使用を控える

低温や高温すぎる環境での使用は、デバイスの動作に影響を与えるだけでなく、iPhoneのバッテリーに負担をかけ、劣化を早めます。特に、夏場の車内は高温になりやすいため注意が必要です。充電時は極端な温度を避け、できるだけ安定した温度の場所で行いましょう。

充電中は操作を控える

「充電残量が少ないけれど、すぐに検索したい」「ゲームの途中で電源を落としたくない」などの理由で、充電しながらiPhoneを操作することもあるでしょう。

しかし、この使い方はバッテリー寿命を縮める原因になります。充電と操作を同時に行うと、放電と蓄電が重なり、バッテリーに大きな負荷がかかるためです。

バッテリーの負担を減らすため、充電中はiPhoneを使わず、しっかり充電が完了してから操作するのがおすすめです。

純正のアクセサリーを使用する

iPhone対応の非純正アクセサリーはさまざまな場所で購入できるため、使用している方もいるでしょう。丈夫なものや高速充電が可能なものなど、工夫されている商品も多いです。

しかし、これらのアクセサリーは純正品と規格が異なる場合があります。電力や電圧も異なることがあり、注意が必要です。

このような非純正アクセサリーを長期間使用すると、バッテリーの劣化が早まる可能性が高まります。iPhoneを長持ちさせるために、充電には純正のアクセサリーやApple公認のケーブルを使用するのが安心です。

過放電・過充電に注意する

睡眠中にiPhoneを充電することは少なくないでしょう。しかし、フル充電のまま長時間放置すると、バッテリーに負担がかかります。これを「過充電」といいますが、反対に、充電が0パーセントのまま放置し続けることを「過放電」といいます。

どちらも、少なからずバッテリーにダメージを与えますが、特に注意が必要なのは過放電です。過放電を続けると、再充電ができなくなる事態になりかねません。

iPhoneの劣化やトラブルを防止するため、適度な充電状態を保つよう心がけましょう。

iPhoneの修理先

最後に、iPhoneの修理先を紹介します。できる限りの手を尽くしても問題が改善されない場合は、修理のプロに依頼しましょう。それぞれの特徴を把握したうえで、利用しやすい修理先を選んでください。

Apple Store

iPhoneには、購入日から1年間の標準保証が付いています。さらに、任意で「AppleCare+ for iPhone」に加入していると、解約しない限り保証期間が延長されます。

購入から1年以内の方や、AppleCare+に加入している方は、Apple Storeで保証の適用を受けた修理が可能です。ただし、不具合の内容によっては追加費用がかかることもあるため、事前に確認しておきましょう。

※AppleCare+は、米国その他の国や地域で登録されたApple Inc.のサービスマークです。

キャリアショップ・家電量販店

Apple Storeのほかに、キャリアショップや家電量販店への修理依頼も可能です。キャリアショップや大手家電量販店の多くは、正規サービスプロバイダとしてAppleの認証を受けており、Appleと同様の修理を受けられます。

Apple公認の店舗は「Apple正規サービスプロバイダ」と呼ばれ、Appleの公式サイトで検索が可能です。

Appleリペアセンター

Appleリペアセンターは、Apple公式サイトから配送修理を申し込む方法です。お店に行く手間がなく、待ち時間も短縮できるため、時間を節約したい方に適しています。

ただし、バックアップやSIMの取り外しなど、配送前の準備は必須です。Apple公式サイトなどで確認し、忘れずに行いましょう。

街の修理店

街の修理店でも、iPhoneの修理は可能です。非正規修理ショップであるため、Apple公認の修理より費用を抑えられる場合もあります。また、近場で修理できるのもメリットです。

iPhoneを修理する街の修理店は多くありますが、利用者は優良な店舗を見つける必要があります。修理後に高額な料金を請求する店舗も存在するため、ホームページで料金を明確に提示しているか、良い口コミが多いかなどを事前にチェックするのがおすすめです。

まとめ

iPhoneの電源が入らない・充電ができないといったトラブルが発生したら、まずは原因をしっかり見極めましょう。原因がわかれば、症状に適した対処が可能になります。また、充電時の環境や充電時間など、日頃の使い方にも配慮が必要です。

自身での改善が難しい場合は、プロへの修理依頼を検討してみてください。不具合が悪化する前に、iPhoneを正常な状態に戻しましょう。

執筆年月日:2024年11月

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