Xperiaの電源が入らない場合によくある症状

Xperiaの電源が入らないときには、さまざまな症状が現れます。どういった症状が出ているかで、原因が何なのかを突き止められます。症状をよく確認し、解決の糸口を見つけましょう。

ここでは、Xperiaの電源が入らない場合によくある症状を解説します。

電源ボタンを押しても反応しない

電源が入らない原因としてよく起こるのが、電源ボタンを押しても反応しないという症状です。

Xperiaは通常、電源ボタンを長押しすると起動し電源ランプが点灯します。電源ボタンを長押ししても起動せず、電源ランプも点灯しない場合は、充電できていないため起動しない可能性があります。Xperiaを充電してから電源ボタンを押しても起動せず、充電ランプも点灯しない場合や、電源ランプが点灯していても起動しない場合は、本体が故障しているかもしれません。

落下や水漏れなど明らかな原因で起こることが多いですが、なんの前触れもなく突然反応しなくなることもあります。

Xperiaの電源ボタンを長押ししても反応しない場合は、充電や起動ができるか、充電ランプが点灯するかを確認しましょう。

SONYのロゴが出たり消えたりしている

Xperiaの電源を入れたときに最初に現れるSONYのロゴが、何度も出たり消えたりすることもあります。最初の電源は入りますがロゴの表示から先に進まず、画面が暗くなりまたロゴが表示されるというように、ホーム画面にまったく進めない状態です。

これは起動ループといって、なんらかの問題が本体内部で発生しているため起動できず、再起動を何度も繰り返す状態のことをいいます。「再起動ループ」や「ロゴループ」などのように称される場合もあります。

起動ループが続く状態になるとホーム画面に進めないため、通常の操作のみでなくバックアップなどの回復するために必要な操作もできません。

起動ループが起こる原因には、システムエラーや部品の劣化・故障など、さまざまな要因が考えられます。一度起こってしまうと、対処するのが難しい症状です。

※SONYはソニー株式会社の商標または登録商標です。

Xperiaの充電ランプは点滅するが電源は入らない

充電ランプは赤く点滅しているけれど、電源が入らないといった症状もあります。

Xperiaの充電ランプの赤い点滅は、バッテリーの残量が14％以下になっているという意味です。

まれに、バッテリーの残量がほとんど0%になり、電源を入れるパワーがないまま、ランプのみ赤く点滅していることがあります。この場合で電源が入らないのであれば、単純に充電できていないことが原因です。Xperiaを充電してみて、しっかり充電できれば問題は解決できます。

しかし、充電しても電源ランプが赤く点滅している場合や、充電完了を示す緑の点灯に切り替わらない場合は、バッテリーや充電口など本体に問題があるかもしれません。

充電しても改善しない場合は、修理を検討する必要があるでしょう。

Xperiaの電源が入らない原因

Xperiaの電源が入らない場合、考えられる原因はさまざまです。バッテリー、充電口・基板、電源アダプターといった部品の故障や水没による衝撃、ストレージの容量不足など、原因は多岐にわたります。

Xperiaの電源が入らない場合に考えられる、主な原因を5つあげてみました。

バッテリーの故障

電源が入らない原因として、バッテリーの故障が挙げられます。

バッテリーは、劣化すると内部にガスがたまり膨張します。膨張したバッテリーは画面や背面のパネルが浮いたり、基盤を破損したりするなど、ほかの部品の故障を誘発するため早めに交換してください。

Xperiaの電源を入れずにしばらく放置していた場合は、完全放電して電源が入らないこともあります。その場合は、しばらく充電すると電源が入る可能性が高いです。

本体のストレージの容量不足

本体のストレージの容量が不足している場合、処理能力が低下して電源が入らなくなることがあります。容量不足の状態でアップデートすると、データの送受信が正しく行われずソフトウェアが破損するため、電源が入りません。

定期的に不要なデータやアプリを削除するか、クラウドストレージやSDカードに転送して、容量を確保しましょう。

ストレージの使用率が70～80％になるよう、意識して整理するのがおすすめです。

水没等の物理的な故障

水没のような物理的故障が原因で、電源が入らない場合もあります。

Xperiaには防水機能があるため、水没は問題ないと考えるかもしれませんが、完全防水なわけではありません。本体の動作確認で、水没後に電源を入れたり充電したりすると、基盤がショートする恐れがあります。水没した直後は問題なく動作しても、その後動作しなくなることがほとんどです。

物理的な衝撃を与えた場合は、すぐに動作するか確かめようとせず、修理に出しましょう。

充電口・基板の損傷

充電口や基盤が損傷すると、電源は入らなくなります。

Xperiaの充電口には、なかに充電ケーブルを受ける突起のパーツがあります。充電時に充電ケーブルの抜き差しを繰り返し行っているなかで、突起のパーツが折れてしまうと充電できません。また、基板は落下のような強い衝撃を与えると、壊れたり内部でショートする恐れがあります。

充電口や基板も、損傷した場合は自身でできる対策はないため修理に出しましょう。

充電器の故障

Xperiaの充電ができず電源が入らない原因として、充電器が故障している場合もあります。

本体と同じく、充電器も使用を重ねるごとに劣化し、断線やコネクタ部分が破損しているかもしれません。

充電器につなげても充電がうまくいかず電源が入らない場合は、別の充電器に変えて充電できるか確認してみましょう。充電器を別のUSB Type-C対応のスマートフォンにつなげてみると、充電できているかどうかで故障の判断がしやすくなります。

※USB Type-CはUSB Implementers Forumの商標または登録商標です。

Xperiaの電源が入らない場合の対処法

Xperiaの電源が入らない場合、どのように対処すればいいでしょうか。

充電機器と本体のどちらの問題なのか、ひとつずつ順番に状況を確認して原因を突き止め、できる対処法を試してみましょう。

ここでは、Xperiaの電源が入らない場合の対処法を6つ紹介します。

充電ケーブルの接続を再確認

まず、Xperiaが充電できるかを確かめるために、充電ケーブルの接続を再確認しましょう。

確認方法は以下のとおりです。

1. 充電ケーブルを挿したときに充電ランプが点灯したり、本体が振動したりするか確認する。
2. 本体を起動できるくらいの残量まで充電し、電源を入れてみる。

充電ランプが点灯しているけれど電源が入らない場合は接続がうまくいっておらず、本体もしくは充電ケーブルが故障している可能性があります。

充電器・ケーブルを交換する

Xperiaをケーブルにつなげても充電中にならない場合は、充電器や充電ケーブルを交換してみましょう。

充電ケーブルは経年劣化以外にも、接続部分の破損や断線で故障している可能性があります。別の充電器やケーブルに交換して、充電できるかどうか試してみてください。充電器とケーブルのどちらが故障しているかが分かるよう、最初は充電器、次はケーブルと順番に交換して確認しましょう。

再起動をする

接続や充電器・ケーブルを確認しても電源がうまく入らない場合は、強制的に再起動してみてください。

Xperiaは、電源ボタンと音量ボタンの上側を同時に5秒ほど長押しして、本体が振動してから指を離すと再起動できます。

モデルによっては、強制的に再起動できるボタンがSIMカードを入れるカードスロットのなかに付いているものもあります。

どちらかの方法で再起動して、電源が入るか確認しましょう。

SDカード・SIMカードの差し直し

充電できるけれど電源が入らない場合は、SDカード・SIMカードを差し直してみてください。

どちらも起動するときにデータを読み込むため、読み込みがうまくいかないとそこで起動が止まってしまいます。電源を落とした状態で抜き差しして、もう一度電源を入れてみましょう。

もう一度電源を入れてもうまく電源が入らない場合は、スロットが故障している可能性があります。その場合は、修理業者に修理を依頼してください。

ソフトウェアの修復を行う

これまでの対処法を試みても電源が入らない場合は、ソフトウェアで修復を行えば電源が入る可能性があります。

Xperiaを販売するSONYは、ソフトウェアの修復ができるXperiaコンパニオン（Xperia Companion）というパソコン専用ツールを提供しています。パソコンでXperiaコンパニオンを起動し、案内に従って修復してみましょう。

Xperiaコンパニオンを使って修復すると、データは消去されてしまう点には注意してください。

修理に出す

ソフトウェアで修復しても電源が入らない場合は、ソニーストアやキャリアショップ、修理業者へ修理に出しましょう。

ソニーストアには購入から1年間の保証、キャリアショップには加入者限定の補償サービスがあります。保証やサービスが適応されると修理費用は無料もしくは割引になりますが、保証対象外であれば修理費用は高額です。

その点、修理業者は修理費用が比較的安く済みます。

購入からの期間と補償サービス加入状況を確認して、依頼先を検討しましょう。

まとめ

Xperiaの電源が入らないときは症状をよく確認し、何が原因かを突き止めてから対処しましょう。

ストレージの容量の確認などは、日頃から意識し対策することで、スマートフォンが使えなくなるリスクを減らせます。対処法を試しても電源が入らない場合は、修理を検討してください。

執筆年月日：2024年11月