不用品回収の費用相場はどのくらい?安く抑えるコツも紹介

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不用品回収の費用相場はどのくらい?安く抑えるコツも紹介

不用品回収の依頼を検討している場合、気になるのが費用ではないでしょうか。

不用品回収にかかる費用は、依頼先によって大きく異なります。できるだけ費用を抑えるためには、まず依頼先別の費用相場を知ることが重要です。

この記事では、不用品回収の主な依頼先と依頼手順を紹介するとともに、依頼先別の費用相場を解説します。

不用品回収の主な依頼先と依頼手順

不用品回収の主な依頼先は、主に以下の3つです。

  • 自治体の粗大ごみ回収
  • 引っ越し業者
  • 不用品回収業者

不用品回収の依頼手順は、依頼先によって異なります。それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身の都合や条件に合った処分方法を選んでください。

自治体の粗大ごみ回収

不用品回収の依頼先として、自治体が挙げられます。地域によってルールは異なるものの、自治体が行う粗大ゴミ回収を利用することによって不用品の処分が可能です。

自治体の粗大ごみ回収を利用する場合、依頼手順は以下のとおりです。

  1. 粗大ごみ受付センターに申し込む
  2. 処理券を購入する
  3. 回収日に指定の場所まで自分で搬出する


まずは粗大ごみ受付センターに申し込みを行います。申し込み方法は、窓口や電話、インターネットが一般的です。近年はLINEの公式アカウントから申し込みを受け付けている自治体もあります。
申し込み時には、収集日や受付番号、回収場所、手数料などが伝えられます。後日必要となるため、忘れないようにメモをとってください。 


次に、手数料に応じた粗大ごみ処理券を用意します。粗大ごみ処理券は、スーパーやコンビニエンスストアなどで購入できます。粗大ごみ処理券は、不用品の見える場所に貼り付けておきましょう。
指定された回収日当日に、指定された場所まで自分で不用品を搬出して作業は完了です。
申し込みが多い場合、回収日が数週間先になる場合もあります。回収時期に希望がある場合は、早めに申し込みを行いましょう。

引っ越し業者

引っ越しのタイミングで不用品を処分したい場合は、引っ越し業者に不用品回収を依頼する方法もあります。
引っ越し業者による不用品の回収は、引っ越し作業のオプションとして依頼できる場合がほとんどです。不用品回収だけを依頼したい場合は、自治体の粗大ごみ回収や不用品回収業者に依頼をしてください。
引っ越し業者への依頼手順は以下のとおりです。

  1. 引っ越し業者に見積もりを依頼する
  2. 業者が訪問し、見積もりを行う
  3. 引っ越し当日に不用品を回収してもらう

すべての引っ越し業者が、不用品回収を行っているわけではありません。まずは、不用品回収を行っているどうかを確認したうえで、見積もりを依頼してください
見積もりは電話やインターネットなどでも取れますが、引っ越し業者に自宅を訪問してもらい、実際の荷物量を見てもらった方が見積もりの精度は高まります。万が一、引き取れないものがあった場合も、事前に知っておくことで別の回収方法を検討できます。
見積もりに納得した業者と契約をし、引っ越し当日に不用品を回収してもらって作業は完了です。

不用品回収業者

不用品回収業者とは、不用品の回収を請け負っている民間業者のことです。不用品の回収を専門にしている業者のため、スケジュールや対応品目など、柔軟性が高い特徴があります。
不用品回収業者への依頼手順は以下のとおりです。

  1. 不用品回収業者に見積もりを依頼する
  2. 業者が訪問し、見積もりを行う
  3. 自分の希望日に回収してもらう


まずは条件に合う不用品回収業者を選定し、見積もりを依頼します。回収業者によって依頼方法は異なりますが、電話やメール、LINEなど、手軽に行える場合がほとんどです。
回収する品物のサイズや量によって費用は異なります。不用品の量が多い場合、電話やメールでは精度の高い見積もりを出せないケースもあります。正確な費用を知るためにも、業者の訪問による見積もりがおすすめです。
依頼する業者と回収日が決定した後、当日に自宅まで回収にきてもらって作業は完了です。自分で搬出する必要がないため、手間や負担は大幅に軽減できます。

不用品回収の依頼先別の費用相場

不用品回収の費用相場は、依頼先によって異なるものです。ここでは、不用品回収の依頼先別に、費用相場を詳しく解説します。費用相場を知ることは、適切な依頼先選びや無駄な出費を防ぐために重要です。

自治体の粗大ごみ回収

自治体のごみ回収は、住民が納めている税金で運営されています。利益を追求するよりも、住民サービスの提供を優先しているため、不用品回収の費用相場は民間の不用品回収業者よりも安い傾向があります。
自治体の粗大ごみ回収を利用した場合、費用相場は以下のとおりです。

品目

費用相場

テーブル

400〜1,300円

ソファ

700〜2,300円

ベッド本体

1,000〜2,300円

マットレス

400〜1,000円

本棚

400〜1,300円

タンス

400〜3,200円

扇風機

200〜400円

電子レンジ

400〜900円

掃除機

200〜400円

自転車

400〜900円

自治体の粗大ごみ回収にかかる費用相場は、品目によって異なります。基本的には、不用品のサイズが大きければ大きいほど、費用は高額になります。しかし、大きなベッドでも1,000〜3,200円と比較的安価です。
自治体の粗大ごみ回収では、大きな不用品でも安く回収してもらえます。一方、搬出作業は自分で行わなければなりません。回収日を指定することもできないため、急ぎの場合には不便といえます。

さらに費用を安く抑えたい場合には、自治体指定の処理施設に直接持ち込む方法を検討するとよいでしょう。不用品の搬出に加え、運搬の手間もかかりますが、 費用面では安く済む場合が多いです。
なお、テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の家電4品目は、「家電リサイクル法」によって、処分やリサイクルの方法が定められています。自治体の粗大ごみとして回収してもらうことはできません。定められた正しい方法で処分をしてください。

引っ越し業者

引っ越し業者による不用品回収は、引っ越しの費用とセットで見積もられることが一般的です。
引っ越し業者に不用品回収を依頼した場合、費用相場は以下のとおりです。

品目

費用相場

テーブル

4,000円〜

ソファ

2,500円〜

ベッド本体

3,000円〜

テレビ

4,000円〜

冷蔵庫

6,000円〜

洗濯機

5,000円~

多くの引っ越し業者は、不用品回収の費用を明記していません。そのため、品目ごとの費用相場はつかみづらい傾向にあるのが実情です。
不用品回収を行っていない、または回収できる品目を限定している引っ越し業者も少なくありません。引っ越しの際に不用品回収も依頼したい場合、まずは不用品回収を行っているかを事前に確認してください。
より費用を安く抑えたい場合、不用品の買取サービスを提供している引っ越し業者に依頼するのがおすすめです。状態が良い不用品は、高額で買い取ってもらえるケースもあり、思わぬ収入を得られる可能性もあります。

不用品回収業者

不用品回収業者の費用相場は、「単品回収」か「定額パック」によって異なります。自治体では回収できない冷蔵庫や洗濯機などの回収にも対応している反面、費用は割高となる傾向があるようです。
単品回収による費用相場は以下のとおりです。

品目

費用相場

テーブル

3,000円〜

ソファ

3,000円〜

ベッド本体

5,000円〜

マットレス

3,000円〜

タンス

3,000円~

本棚

3,000円~

テレビ

2,000円~

冷蔵庫

6,000円~

洗濯機

5,000円~

単品回収の場合、品目ごとの費用に加え、別途基本料金が発生します。基本料金の費用相場は、3,000〜5,000円です。数が多ければ多いほど費用は高額になるため、単品回収は不用品が少ない方におすすめです。

不用品の数が多い場合は、単品回収よりも定額パックを利用した方が、費用を安く抑えられる可能性があります。定額パックとは、「トラック積み放題プラン」とも呼ばれており、車両に積み込みできるだけの不用品を、一定の金額で回収してもらえるサービスです。


定額パックの費用相場は以下のとおりです。

車両

費用相場

軽トラック1台分

1万~4万円

2トン車1台分

5万~8万円

4トン車1台分

8万~12万円

定額パックの費用相場は1万円以上と高額ですが、点数の制限が設けられていません。不用品の量によっては割安になるため、たくさんの不用品を一度に処分したい方におすすめです。
ただし、定額パックでも高さ制限や重量の制限が設けられており、高額な追加料金を請求されることもあります。訪問見積もりをとり、追加料金の有無などを確認しておくと安心です。

不用品回収業者を選定する際には、費用や内容に加えて、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ている業者であるかも確認してしてください。不用品を回収する場合、自治体から一般廃棄物収集運搬業の許可を得なければなりません。無許可の業者が、不用品を回収することは違法です。

無許可の業者に依頼してしまうと、不用品を不法投棄されたり、高額請求を受けたりなど、トラブルに巻き込まれる恐れがあります。許可の有無は、業者のホームページや自治体へ問い合わせることで確認できます。不用品回収は、必ず許可業者に依頼しましょう。

まとめ

不用品回収の費用相場は、依頼先や不用品の品目・量によって、大きく異なります。依頼先によってメリット・デメリットがあることも理解しておきましょう。
費用の安さだけで選ぶと、負担が大きくなったり、トラブルに巻き込まれたりする可能性もあります。特に不用品回収業者に依頼する場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。

執筆年月日:2024年11月

※内容は2024年11月時点の情報です。法律や制度は改正する場合があります。

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